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専門研修プログラム
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慈恵医大麻酔科の特徴
充実した教育、多様性のある医局員
100人以上の医局員が大学に在籍し、北海道から九州まで他大学出身の先生も数多く、多様性に富んだ医局です。入局者も毎年多数いるため、お互いに支え合い、明るく活気ある環境にあります。

- 出身大学
- ■北海道………1
- ■東北…………4
- ■東京…………61
- ■関東他………8
- ■中部・北陸…10
- ■近畿…………3
- ■中国・四国…6
- ■九州・沖縄…3
58% 他大学卒業
専門医研修プログラム
質の高い周術期管理を提供し、幅広い分野に対応できる、プロ意識を持った専門医を養成します。モラル、知識、技量を保ち、チーム医療の実践、患者最優先の医療の提供を目標とし、手術室、ICU、ペインクリニックだけでなく、救急、緩和、術後疼痛管理チームなど麻酔に関連する各部門をローテーション(一部任意)します。
4年間(48ヶ月)の研修期間のうち、24ヶ月は責任基幹施設である東京慈恵会医科大学附属病院(ICU 6ヶ月、ペインクリニック 2ヶ月、急性疼痛管理チーム 1ヶ月、心臓麻酔 3ヶ月、産科麻酔 1ヶ月を含む)で研修を行い、残りの12ヶ月は分院、関連施設(河北総合病院、東千葉メディカルセンター)でも十分な知識と技術を習得できるよう、経験を積むことができます。研修期間中はすべて大学の所属とし、外部の関連病院への長期出張はありません。
専門医機構への移行により、レジデント募集人数は変動します。
専門医にむけて
臨床
必ず指導医とともに麻酔を行います。術前の麻酔計画から、術中管理、術後の評価まで指導を受けることができます。最新機器の導入も早く、様々なデバイスを用いた麻酔管理ができます。


☆症例数
各レジデントの症例経験数をカウントし、偏りなく平等に経験を積みます。
一定数の経験が求められる特殊症例についてもカウントしており、心臓手術専門の関連施設でも数ヶ月間、研修できるので、レジデントの人数が多くても、きちんと症例経験ができます。
(例)
レジデント | 小児(6歳未満) (25) |
帝王切開 (10) |
心臓血管 (25) |
胸部 (25) |
脳神経外科 (25) |
|
レジ3 | A | 47 | 53 | 35 | 42 | 30 |
B | 34 | 42 | 26 | 41 | 32 | |
レジ2 | C | 30 | 22 | 12 | 28 | 21 |
D | 27 | 18 | 9 | 26 | 21 | |
レジ1 | E | 36 | 18 | 6 | 19 | 13 |
F | 25 | 14 | 5 | 22 | 17 |


■レジデント向けレクチャー
基礎的・教科書的な内容から最新の知見まで、系統的な講義。各分野専門の先生の講義は、内容もスライドも学会さながらのクオリティです。
木山先生
坪川先生
虻川先生
■M&M(mortality & morbidity;合併症および死亡)カンファレンス
合併症や予期せぬ出来事が発生した症例について、実施した麻酔科医が症例を振り返り、検討します。自分の症例じゃなくても、学ぶことは数多し!全員で知識の共有を図ります。
■PBLD(problem based learning discussion)
ASA(アメリカ麻酔学会)の学術集会で行われたディスカッションワークショップのシナリオをもとに、症例検討を行い、問題が生じたときの対応などを学びます。
さらに、専門医試験をこれから受ける学年の先生にも専門医試験の口頭試問に準じた質問形式のPBLDもしています。
年一回の模擬口頭試問もありますが、さらに朝の勉強会でも専門医試験対策をしています。
■Crinical focus review
レジデントが気になった文献を自分で選んで、それについての抄読会をします。周辺知識も調べて発表するのでとても勉強になります。
■QM(Quality Management)会議
手術室の安全委員会から、インシデント/アクシデントをフィードバックします。術中低酸素、低血圧、心停止、シバリング、など様々なイベントを振り返ります。
■ハイリスクカンファレビュー
患者状態、手術手技がハイリスクなものは術前に複数診療科、コメディカルでハイリスクカンファレンスをしていますが、その結果、その症例はどうであったかを振り返り、検討します。
■JPOPS
術後疼痛チームのローテーターによる発表会。詳しくはこちら
■出張講演
他の病院の著名な先生の招待講演会。日本だけでなく、海外からもお招きします。
結城 公一先生 ボストン小児病院
Lynn D. Martin先生 ワシントン大学
Fumito Ichinose先生 ハーバード大学
Anil Patel 先生 王立耳鼻咽喉国際病院

■外科の先生によるレクチャー
新しい術式の内容を教えてもらったり、その際、麻酔管理に関わることで共有したいこと、注意したいことなどを教えてもらいます。大学病院なので、特殊な手術もありますが、外科の先生も丁寧に教えてくださるので心配いりません。
■ミーティング 医局連絡会/レジデント会議/スタッフ会議
☆土曜勉強会 Ground Round
『医局員全員が外部に講習を受けに行くのならば、講師の先生をお呼びした方が早い!!』各分野の第一人者の先生をお招きし、土曜日の午前中に講義をして頂きます。 気道確保、気管支ファイバー、神経ブロック、経食道エコーなど、麻酔科医として必須の技能について、ハンズオンのワークショップを行うこともありますが現在、多くはZoom開催となっています。
☆レジデントワークショップ
月に1回開催されるレジデントワークショップは、毎年新レジデント3年目の先生たちが、今、レジデントが学びたいことを考え、1年間のスケジュールを立てます。
各部門の専門の指導医と一緒に実際の内容などを決めていくので、とても充実しておりレジデントに好評です。毎朝の勉強会は座学がメインとなりますが、ワークショップでは実際にデバイスを手に取って、シナリオを想定し、より実践的な内容で明日からの麻酔に活かせる内容になっています。
昨年度のスケジュール
レジデントWS | |
4月 | エコー下/末梢静脈、A-line、CVC穿刺 |
5月 | 麻酔器の仕組み・始業点検 |
5月 | USガイド下末梢神経ブロック |
6月 | 経食道エコー |
7月 | Grade A 帝王切開シミュレーション |
8月 | DAM/特殊挿管(経鼻、LMA) |
11月 | Epi/Spinal |
1月 | 小児Airway/危機管理シミュレーション |
2月 | 術中体位の注意点 |
3月 | DAM(輪状甲状間膜切開) |
3月 | TEG/Fibcare |
☆経食道エコー実習
シミュレーターを用いた少人数制での実習をして心臓麻酔に臨みます。
専門医試験対策 模擬口頭試問
専門医試験の口頭試問に備え、レジデント1年目から専門医受験まで、毎年一回夏に模擬口頭試問を行います。問題に対する考え方、答え方、問題の傾向、知識的なことはもちろん、礼儀や態度まで、しっかりチェックし、フィードバックもあります。本番も平常心できっと頑張れるはず。
・学術活動
学会発表もしっかり指導を受けることができ専門医試験の受験資格条件は問題なく達成できます。また、発表後は積極的に論文作成の指導もしてくれるので、大学院や留学をしなくても、学位取得も可能です。

その他サポート
・講習会
もちろん、学外の講習会への参加も応援します。資格試験の受験料、学会参加費、学会宿泊費も医局で支援し、熱意あるレジデントをサポートします。
・レジデント会議
月に一回、全レジデントと医局長でミーティングをします。大学、外勤の業務について困っていること、要望など、精神的なサポートも行います
