施設案内
慈恵医大 麻酔科学講座のご案内
◆ ミッションステートメント
麻酔科学の進歩に伴い、麻酔科医の役割は近年大きく変わってきています。
単純に「手術中の痛みや意識をとること」から発展して、現在の麻酔科学は、「外部からのさまざまな侵襲(例えば手術や痛み、感染)からいかに人体を防御するか」、あるいは「侵襲に対する人体の反応をどう制御するか」を扱う学問へと変わってきました。
その実践の場として、手術室の麻酔、集中治療、ペインクリニックなどが存在します。これらはすべて病院の中央部門システムであり、その充実こそが病院で行われる医療の質を高めるための必要条件です。その意味では、手術室・ICU・ペインクリニックに関与している麻酔科が、医療の発展のために果たすべき役割は決して小さくありません。
このような理念のもとに、東京慈恵会医科大学麻酔科は、以下のことを目標にしています。
1.患者や外科医の満足度が高い、質の高い周術期医療を提供します。
2.高度先進医療やハイリスク患者のケアに不可欠なチーム医療において、必要不可欠な役割を果たします。
3.診断と治療の両方を兼ね備えた、痛みに対する包括的治療を提供します。
4.プロ意識 (Professionalism) をもった麻酔科医・ペインクリニシャン・集中治療医を育成します。
5.麻酔科学領域の発展に、少しでも貢献できるような臨床研究・基礎研究を行います。
6.学会活動やさまざまな啓蒙活動を通して、麻酔科医の社会的地位の向上を目指します。
◆ 平成21年度の抱負
数年来にわたり手術室運営の効率化を図った結果、本院手術室における手術件数は、2008年は、年間13000件(そのうち麻酔科管理症例は7000件)を超え、中央手術室(18室)の日勤帯の平均占有率は75%を超えました。また、ICUの完全専従医化(24時間365日)が実現し、診療内容が充実してきました。さらに、今年の9月からはICUは12床から20床へと増床されます。麻酔科の外来部門である、術前クリニック(稼働率95%)やペインクリニック(専従医3名、非常勤医2名)も着実に診療実績を増やしました。分院でも麻酔科医の数が増え、一様に診療実績が伸びています。これらの成績は、大学ならびに病院に高く評価され、この2年間で、近江先生が教授に、北原先生、三尾先生、近藤先生が准教授に、谷口先生、内野先生、鹿瀬先生が講師にそれぞれ昇任しました。また、この4月には慶應大学麻酔科から、木山先生が准教授として赴任されました。このように指導者レベルの陣容を整えることで、今後も、(1)高度医療施設にふさわしい、卓越した患者ケアを提供する、(2)麻酔科レジデントに対して、優れた麻酔科医になるための充実した教育トレーニングを提供する、(3)集中治療とペインクリニックの領域で、スペシャリストを養成するためのトレーニングを提供する、(4)学生や初期研修医に対して、急性期医療の基本トレーニングを提供する、(5)臨床研究や基礎研究によって新しい知見を追及する、(6)国内外の教育施設との交流を深め、幅広い経験を積めるようにする、という目標に向かってまい進していきたいと思っています。 そして、病院や大学組織、さらに社会に対し、急性期医療の一端を担うわれわれの仕事の重要性をアピールしていきたいと考えています。私の目標の一つは、入局した若い先生方が、「この医局で研修して自分は一人前の麻酔科医になれた、ここで研修してよかった」と実感できる研修プログラムを確立することです。確かに専門医取得は、麻酔科研修のひとつの目標ですが、それだけに満足せず、東京慈恵会医科大学麻酔科の医局員は、ペインクリニックや集中治療などのサブスペシャリティ研修、大学院進学、国内・国外施設への留学など、いろいろな可能性を個人の興味に従って追及して欲しいと私は思います。さらに、そうして得たものを将来、どういう形であれ社会に還元して欲しいのです。大きな目標と強い使命感のある医師を育てることが私の目標です。
麻酔科学講座主任教授 上園晶一(うえぞのしょういち)
上園教授インタビュー記事PDFファイル
※PDF書類をご覧いただくには、Adobe Readerが必要です。
プラグインは以下のURLからダウンロードできます。
http://www.adobe.co.jp/products/acrobat/readstep2.html
◆ 組織図
東京慈恵会医科大学麻酔科は、西新橋にある大学付属病院(本院)のほかに、青戸、第三、柏の3つの分院をカバーしています。本院には、麻酔部、ICU、ペインクリニックの3部門が、3分院にはそれぞれ麻酔部が存在し、5つの部門におのおの診療部長が配属され、その部門の責任者となっています。
◆ 施設紹介
● 付属病院(本院)
附属病院(本院)は東京タワーにほど近い東京都港区に位置しています。一般的な疾患から特殊疾患まで、新生児から高齢者まで幅広い診療を行っており、附属四病院の中では唯一ペインクリニック外来を開設しております。
● 青戸病院
青戸病院は、城東地区の中核病院として「安全で安心できる医療と看護」を提供するために、近隣医療機関との病診連携を推し進め、機能運営を図っています。
● 第三病院
第三病院は、狛江市、調布市に隣接した環境にあります。特定機能病院である附属病院の分院であると同時に、地域に密着した中核病院です。
患者様、地域の皆様のことを第一に考え、「最高かつ最善の医療を提供する病院」を目標として、医療関係者一丸となり、日々努力しています。
● 柏病院
柏病院は、柏市の緑豊かな田園風景の広がる環境の中にあります。その一方で、東葛地域での中核的役割を果たしているため、1次救急から3次救急までの様々な患者様を受け入れています。

















