集中治療室
東京慈恵会医科大学病院 集中治療部の紹介
◆ 施設紹介 .
当施設は約1000床の大学病院内に設置された12床のICUで、院内及び救急の重症症例を収容しています。もともと外科系ICUとして発展してきた経緯があり、2006年度の収容症例数1148例のうち術後症例が86%を占めました。我々は、重症患者はICUで管理されるべき(当たり前の事ですが)と考えており、今後、集中治療部の院内への浸透とともに、内因性疾患の収容症例数の増加が予想されます。また、2009年度より20床への増床を予定しています。さらに、病院全体としても救急診療の充実を予定しており、これまで以上にICUで管理するべき重症症例数は増えていくものと思われます。
◆ 集中治療部の紹介 .
当ICUは、2006年3月までは麻酔科がICUのベッドコントロール及びコンサルテーションを行うのみで、患者管理は主治医が行うopen ICU体制をとっていました。2006年4月より集中治療部が設置され、2007年度からは集中治療部スタッフによる毎日の回診を開始し、各科との協力体制にて診療を行う、いわゆるsemi-closed ICUとなっています。
現在、スタッフは診療部長を筆頭に、診療医長2名(共に日本集中治療医学会専門医)、医員2名、および腎臓内科と麻酔科からのローテーター各1名の、合計7名にて構成されています。365日24時間、ICUに専従医がいる体制をとっているため、当直は月に4-5回です。また、2007年4月より臨床工学技士1名がICU専属となり、医療機器の管理レベルが飛躍的に向上しました。
◆ ICU医師の日々の勤務スケジュール .
(7時:火曜日は勉強会。)
8時:前日の当直医より申し送り。
9時:ICU医師および各科医師による合同カンファレンス。
10時:各ベッドを回診(回診終了後、前日の当直医は帰宅可)。
11時~:カンファレンス・回診で決定された治療方針に基づき、診療を行う。緊急入室および手術室よりの予定入室患者の受け入れ。
17時:ICU医師によるカンファレンス。終了後、日勤者は帰宅可。
18時~翌8時:当直医の独壇場。翌日の申し送りで糾弾されないよう、しっかり入室患者を管理。困ったらバックアップの指導医をコール。
我々が日々心がけている事の一つとして、エビデンスに基づいた診療、international standardを実践するということがあります。その結果、以前は頻回に行われていた、DIC、ARDS、敗血症性ショックなどに対する根拠の乏しい治療は集中治療部の設置以降ほとんど行われなくなり、その代わり、血糖コントロールや早期経管栄養などの国際ガイドラインにも推奨されている治療を積極的に導入しています。また、週一回の勉強会、及び月一回のナースとのカンファレンスを実施しており、ICU全体のレベルアップに励んでいます。
【これまでの勉強会の例】
1.アルブミンのエビデンスレビュー
2.ノルアドレナリン対ドーパミン
3.抜管の決断
4.NO吸入療法
5.スチュワート理論(新しい酸塩基平衡)
6.補液に対する反応の予測
7.Abdominal compartment syndrome
◆ スタッフ募集 .
今後の収容症例数の増加に対応するため、現在、スタッフ募集中です。集中治療の経験の有無や年数は一切問いません。 もちろん麻酔科医である必要もありませんし、勤務期間も数ヶ月から永久就職まで相談可能です。 前期研修が修了したばかりの方から、もうすぐ定年の方まで、広く募集しています。 唯一の条件は、“集中治療が好き”もしくは“関心がある”ことだけです。 当施設は日本集中治療医学会専門医認定施設であり、集中治療専門医受験資格が取得可能です。 専門医取得も専属医の目標のひとつと考えています(集中治療専門医制度規則へ)。 ご興味のある方は、お気軽に下記までご連絡ください!
東京慈恵会医科大学 麻酔科 集中治療部
〒105-8471 東京都港区西新橋3-19-18
TEL: 03-3433-1111 内線4040, FAX: 03-5401-0454
診療部長:瀧浪將典 <mtakinami@jikei.ac.jp>
診療医長:内野滋彦 <s.uchino@jikei.ac.jp>
◆ 最後に、スタッフより一言 .
・ 我々新体制ICUが、当院の、いや慈恵医大全体の、いやいや日本医療の、集中治療啓発分子となることを目指しています。夢多き原子諸氏の結合をお待ちしています。出身専門は麻酔科ばかりでなく、どこからでも可能と考えています(瀧浪、部長)。
・ まだ、完全に独立し、確立された集中治療部ではありませんが、今後の2年以内で教育、研究、臨床が出来る体制を目指しています。(鹿瀬、医長)。
・ ちゃんとしたエビデンスに基づいた診療なんて日本でやっているところがあるのか、とお考えのあなた、お見せします(内野、医長)。
・ 当院ICUは主として麻酔科が母体となり運営している施設です。専属医常駐体制を整えてから早1年が経過しましたが日々楽しく働いております。私たちとともに働いてくださる先生方は常に大歓迎です。心よりお待ちしております(岩井、助教)。
・ 慈恵医大はアットホームな雰囲気で仕事ができることが特徴です。全国的にもまだまだclosed ICUをとっている施設は稀少ですが、当院においても患者さんにとってよりよい医療を提供できるようにとみんなで一生懸命がんばっています。一人でも多くの方と仕事ができることを楽しみにしています(斎藤、助教)。
・ 患者の命を救うために医療はある。あたり前でわかりきっていることだけど、自分の胸に手をあててよく考えてみて下さい。意外と忘れられていたりしませんか?当院ICUではそこの所を突き詰めて医療をやっています。一度来ていただければわかると思いますが、まさに目から鱗。以前の自分が恥ずかしくなってしまうかもしれません。いろんな意味で妥協を許さない環境ですが、やる気にあふれたそこのあなた!一見の価値ありです(遠藤、麻酔科ローテーター)。
・ 研修2年目の10月から2ヶ月間ICUにて研修させて頂いた。EBMに基づいた治療と口でいうのは簡単だが,実際に実践することは難しいと思う。ICU研修では学び,実践することができた。2年間の研修期間において間違いなく最も充実した時間を過ごせた。教育熱心なスタッフの方々に多大な感謝をしている(尾崎、研修医)。
・ 診療部長をはじめ大変勉強熱心な先生方と、日々充実した仕事をさせて頂いています。医療機器に関することはお任せ下さい(岩谷、臨床工学技士)。

















