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葛飾医療センター麻酔部
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ごあいさつ
平成24年1月、旧青戸病院は「東京慈恵会医科大学葛飾医療センター」としてリニューアルオープンし、「総合診療体制・救急医療体制を強化し地域密着型病院を目指す。」をビジョンに掲げ、救急・総合内科・小児科が一体化したプライマリーケアユニットや、手術室・ICUの新設など急性期病院として機能の重点化を図りました。
ICUが新設された事により、安全かつ確実な麻酔は勿論のこと、術後管理においても当科担当医がICUで診療することにより、これまで以上に術前管理から術後管理まで総合的な医療を提供することが出来るようになりました。
患者さんに対しては、より質の高い医療を目指し、専門各科・パラメディカルとの連携のもと安全を第一に、また、患者さんのQOLの向上を目指した適切な麻酔を選択施行し、地域の皆さまに貢献すべく努力していく所存です。
一方で、当医療センターで研修をお考えの先生方に対しては、質の高い教育機会の提供をお約束する次第です。
施設概要
当医療センターは、地域密着型の基幹病院として
期待されている350床の中規模病院です。
◆年間麻酔科管理症例数(全身麻酔、区域麻酔など):2,558件(令和5年度) | ||
◆全手術件数:6,529件(令和5年度) | ||
◆手術室:8室 | ||
◆集中治療室:10床(ICU6床, CCU4床) |
スタッフ人数・構成
麻酔科医局員:9名(専門医以上5名)(令和6年4月現在)
その他に、初期研修医6名/年
所在
〒125-8506 東京都葛飾区青戸6-41-2
◆葛飾医療センターへの交通アクセス → コチラ
部門紹介・特色
手術室部門の特色・診療体制
1. 施設の特徴
当医療センターは地域密着型の病院であることから、近隣の医療施設からの紹介患者さんが多く、一般的な外科手術は広く行われています。また、重症の糖尿病や喘息、高度肥満などの既往症を併存している患者さんも多く、「既往症を有した患者さんの麻酔経験」を積むには最適な施設です。
2. 安全管理
重症症例や、治療経験が乏しい症例に関しては、周術期医療に関係する関連部署が職種を問わず集まり、合同ハイリスクカンファレンスを実施し、周術期管理の問題点をあらかじめ予測検討することで、安全性を高めるべく努力しています。
3. プロの麻酔科医になるために
「当たり前のことを当たり前にできること」、それがプロとしての第一歩だと考えています。麻酔科医として必須の技術を自信もって行えるように、教育熱心な指導医が常に見守りながら熱血指導しています。また手術室の監督運営業務を行う麻酔科医はそれに専念するような体制を取っています。監督運営業務もコミュニケーション能力を身につけるためのトレーニングの一つととらえ、若い麻酔科医にも経験させるようにしています。
< ICU部門 >
当医療センターの集中治療室は、開院と同時に新設され、平成26年度より集中治療専門医研修認定施設となり、専門医取得のための経験を、専門医の指導のもと集積することができます。
診療システムとしては、主治医チームとICU専従医師(麻酔部医師の交代制)が共同で治療に当たるsemi-closed systemを採用しています。また、診療システム、治療方針の多くは本院集中治療部に準拠しており、いわば、“附属病院のミニチュア”として活動しています。
スタッフ紹介
【レジデント3名】
研修内容
■勉強会週間予定(例)
麻酔科専門医取得前に身につけておくべき、知識や技術の習得のため、
多彩な勉強会が定例で開催されています。
月 | / | / |
火 | 7:00~8:00 | ICUラインカンファレンス(毎週) 「心臓外科術後のSSIのレビュー」 |
水 | 7:45~8:00 | 朝のブロックミニハンズオン(毎週) 「腕神経叢ブロック」 |
木 | 8:00~8:15 | 葛飾勉強会(ミニレクチャー、隔週) 「エベレスト無酸素登頂が偉いわけ」 |
金 | 7:30~8:00 | 葛飾勉強会(抄読会、毎週) 「非心臓手術患者におけるアスピリン投与 N Engl J Med.2014;370:1494-503.」 |
土 | 9:30~12:00 | 本院グランドラウンド(隔週) 1.症例検討会「術後の神経障害について」 2.愛宕麻酔研究会 |
■勉強会の内容紹介
朝のブロックミニハンズオン
超音波ガイド下末梢神経ブロックのスキル上達のために、朝の時間を利用してミニハンズオン講習を行っています。ローテート期間中にひと通り手技が学べるように内容構成されています。
ICUラインカンファレンス
最新の知識を習得すべく、本院ICUの勉強会を、双方向性TV会議室システムを通じて聴講しています。もちろんリアルタイムに質疑応答可能です。
ミニレクチャー、抄読会、症例検討会
レジデント、初期研修医は指導医の密着サポートのもと勉強会を担当しています。
ミニレクチャーは日頃の疑問を解消するような「豆知識」を、レジデントに5分で発表してもらっています。
抄読会はメジャージャーナルから麻酔に関するものを取り上げています。研究論文の批判的吟味ができるようにCASP(Critical Appraisal Skills Programe)に基づいて指導しています。
症例検討会は重要症例の共有を目的としています。自分の体験談の場とせず、明日からの診療プラクティスや運営方法の改善につながるディスカッションが出来るような検討会にしています。
これらの会は「プレゼンテーション技術向上のための場」という意味も持たせているため、スライド作成技法や、話し方についても指導を受けることができます。
スペシャルハンズオン(不定期開催)
座講形式の勉強会のみならず、ハンズオン形式の講習会も積極的に取り入れています。本年度は、「経皮的気管切開術」を学ぶべく、豚の喉頭気管肺を用いたハンズオン講習を行いました。